言語と文字

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日本では、現在、漢字かな混ざりで日本語を使用しています。しかし、歴史の中では、英語やフランス語を公用語にするという動きもあったそうです。さらには、漢字全廃のために、1946年(昭和21年)に当用漢字が制定されました。「当面使用できる漢字」という意味なのだとか。これは1981年に常用漢字が制定されたことで、当用漢字は役目を果たしました。つまり漢字全廃計画はなくなったのです。

漢字全廃の動きの中では、日本語をローマ字で表記する案もあったのだそうです。とんでもない話と思うかもしれませんが、ベトナム語は、日本や韓国と同じ漢字圏の中にありながら、フランス植民地時代に普及したローマ字表記が使われています。日本とベトナムの違いは、文盲率の違い。日本は明治時代からの義務教育の成果で、ほぼ全員が漢字かな混ざりの日本語を読み書きできました。これがローマ字化や漢字全廃にならなかった要因です。

韓国は、ハングル文字を使用しています。漢字は使われなくなりましたが、漢字の音読み(中国読み)とハングルは、あまり文字数が変わらないということで、日本語のように漢字を混ぜる必要性もあまりないのだそうです。ちなみにハングルは、一見難しそうな記号の集まりですが、分解するとローマ字のように母音と子音が規則的に配置されています。

ロシア・アラビア・ヨーロッパに挟まれた地域では、言語と文字の関係には、興味深いものがあります。ロシア語で使われるキリル文字、アラビアのアラビア文字、ヨーロッパの言語で使われるラテン文字が混在しています。それだけでなく、同じ言語が歴史の中で、文字だけが入れ替わっている言語が結構あります。

キルギス語は、キルギスでは、ソ連時代はラテン文字からキリル文字へ変わっています。中国内のキルギス語は、アラビア文字が使われているそうです。

カザフスタンのカザフ語は、ソ連時代からキリル文字ですが、現在、ラテン文字への転換も検討されているそうです。中国の少数民族カザフ族が用いるカザフ語は、アラビア文字をもとにしたカザフ文字で書かれているとのこと。

アゼルバイジャン語というのがあるそうですが、古くはアラビア文字で、アゼルバイジャン共和国では、ラテン文字による表記からキリル文字になり、再びラテン文字になったそうです。イランでは、今でもアラビア文字なのだそうです。

最近の動きとして問題なのは、コンピュータ化の流れです。コンピュータに適した文字にするか、コンピュータで対応させるかという流れです。日本語はもちろんかな漢字変換が確立したので、問題は一応クリアしていると思います。中国や韓国もそれぞれ入力方法が確立しました。しかし、複雑な文字を使用している言語でコンピュータ化が進行中の国では、入力方法が研究中の言語もあるそうです。

モンゴル語は、モンゴル文字からキリル文字へとなり、最近はパソコンでの使用を考慮して、ラテン文字への置き換えをするのだそうです。

もし、日本がコンピュータの最先端の国でなかったら、日本語変換なんて開発することもできずに、ローマ字化やカナ文字化をしたのかもしれません。コンピュータに適していない表記法のナンバーワンの一つなのは間違いないでしょう。コンピュータの都合で、表記法を変えるなんて、今では想像もできませんが、過去形になっていない国では、深刻な問題となっていることでしょう。

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